第2話

「ありゃま!お魚さんが飛んじゃった」
「ありゃま!バクくんが大あばれ」


どこの国も王族は腐り切っていた。
夢の国・マリーランドの象王が圧倒的な独裁権力者であることは過去にも幾度と無く描写されてきたが、マリーランドの願いを叶える流れ星の国の王族もまた、かなり横暴な人物らしい。
一体どんな国なんだ、願い星ランド。
他国の民の願いを叶えることの代償として、王族は汗一滴流さず、国民が血を流していそうな気がする。
家出してきたと言っていたが、ひょっとするとクーデターで王族が追放されてきたのかもしれない。
マリーランドでも何度かクーデター騒ぎはあったしな。
兵士は王家の命令を受けるのではない、権力の命令を受けるものなのだ。


今日もマイメロは安定して黒かった。
変身アイテムを入手するも、自分はお肌をつやつやにしただけで相方の女児に任務を丸投げするという外道っぷり。今後まともに変身することはあるんだろうか。時系列完全無視でうさみみマイメロ仮面になったりして。


後半の話はバク君が王子に虐待されてキレたものの、特にオチが無く終わってしまった。ただひたすらバク君が不幸だ。そういえば地上界に出たあとは肉食ってたんだろうか。いつもおでんを食べていた印象が強いが……。


そういえば、世界が魚のフンまみれになったのは、マリーランドだからこその描写のような気がする。
地上界であれをやったらさすがに生生しすぎるだろうなー。