スターオーシャン4。


発売日翌日に届いてから、51時間ほどプレイしてクリアした。
昨年発表され、テイルズオブヴェスペリアから続いたXBOX360の国産RPG軍団最後の将だ。
中盤から終盤にかけての展開がかなり駆け足気味で、序盤に感じられた宇宙レベルの壮大さの割には
最後は個人の思想の話になってしまったので、小ぢんまりとした結末に落ち着いた感がある。
とはいえ、特に不愉快になるような話でもなかったので問題は無い。


何といっても戦闘の派手さが特徴で、360のRPGのみならず、過去にプレイした中でも群を抜いている。
具体的に言うと、テイルズオブヴェスペリアならば最終盤くらいの派手さの戦闘が、開始4時間程度で
繰り広げられるのだ。しかも、その派手さは更なるインフレを続け、クリア頃の戦闘はもうとんでもないことになっている。
特に個人的おすすめはバッカスさん。
自分のことを家具や家電扱いにして構わないなどと言い、好きな場所は狭いトイレという地味な性格の
男だが、こと戦闘においては圧倒的な主役になってくれた。
攻撃を受けても怯まなくなるスキル・ガードレスを覚えると、ブラックホールとミサイルと
ガトリングとレーザーをこれでもかとばかりにぶちかましまくる歩く要塞と化した。
画面はもう爆発と光線とダメージ表示の嵐でとんでもないことになっているが、360はちゃんと表示を
してくれている。よくもまあ、これだけの処理が間に合うものだ。


アイテム合成に関しては、クリアしたあたりではあまり有効に活用できていない。
強力な装備を作成する材料がいまひとつ集まらない感じだ。
このへんは、スターオーシャン2の方が自由な感じで良かった気がする。
3は、4が届く少し前に買ってきて予習がてらやっていただけなので、比較ができないが。


まあ移動時の視点がちょっと見にくくなることはあるが、全般的な面白さにおいて
テイルズオブヴェスペリアに匹敵するレベルの出来になっていることは間違いない。
要するに、360の中でもトップレベルの国産RPGだということだ。
キャラのくせの強さはテイルズ以上だが、派手で爽快な戦闘を楽しみたいなら、期待に十分
応えてくれるだろう。


しかしこんなのを遊んでしまうと、セガシャイニングフォースイクサの系譜のゲームを
出さないかな、とつい思ってしまう。
PS2でも無茶な数の敵と戦いまくるゲームだったが、この360の性能ならば、
一体どんなことになってしまうのか、是非見てみたいものだ。
それに何より、アイテム収集系RPGがせいぜいTooHumanしか無いという現状は、もうちょっと
改善の余地があると思うし。