第50話

「ありゃま!またまたイケメン大作戦」


世界滅亡未遂。
既にきららを除く全地球人類が夢を失い、夢の世界マリーランドも風前の灯火状態だ。
あまり実感が無いが、歌ちゃんとその仲間が健在だった過去三作と比較しても、
実はマイメロ史上最大の世界崩壊の危機なのだ。
その事実を全く知らず、知らぬが故に大胆なアボガド大臣の魔の手がきららを襲う。
きららの想い人である先輩に変装し、だらけた姿を見せ、臭い靴下攻撃や親父ギャグを放つアボガド大臣。
だが、きららの心はその程度では揺るがない。さすが人類最後の希望。


しかし、偶然は時に恐るべき悪意を人に向けることがある。
きらら渾身のラブレターを鼻紙にしてポイ捨て。
大臣的には何の悪意も無い行為だったのだが、これは効いた。
きららの目から光が失われ、慟哭が響く。
人類最後の希望の心が、折れた。
夢の世界マリーランドの大地は割れ、空は翳り、遂に世界は滅びへと向かい始めたのだ。


まあ、結局はひよこ王子とクロミ達の活躍で、きららは正気を取り戻し、
世界の崩壊は辛うじて食い止められたのだが。
もちろん、我らがマイメロ様は何もしていない。さすがだ。
だが、捕まってなおアボガド大臣の心には野心が燃えている。
マイメロ名物、世界を賭けてのラストバトルが、いよいよ開始されようとしているな。
今期が始まった頃はラスボスが出てきてうんぬんという話にはなりそうになかったが、
やはりマイメロの本質はバトルアニメなのだろう。