第48話

『完全決着!さらばケンカ番長』

デジモンセイバーズ、完!

もう、タイトルが全てを言い切っている。
イグドラシルとの決着はアグモン・バーストモード、そしてトドメは兄貴の拳。
やはり、この作品は兄貴の拳に始まり拳に終わった。
思えば、チャンネルを変えて目に入った、兄貴とデジモンの殴り合いが見始めた最初だった。
ポケモンっぽい感じなのに人間が殴ってるー!という衝撃が私を視聴継続に走らせ、初期はややのんびりした雰囲気だったもののメルクリモン登場あたりからは完全にこのノリの虜に。


そしてデジモンセイバーズ最大のポイントは倉田。
人間的にはコンプレックスの塊で矮小な男ながら、その卑劣な作戦能力と政治力、物量によって主人公達を圧倒し、七大魔王の意識すら乗っ取る人間の負の感情の凄まじさを見せつけ、牙のヒューと並んで日曜朝をかっとんだ悪のオーラで満たしてくれた。この二人がいなければ、この一年私の日曜の朝はもっとつまらないものになっていただろう。


その分、倉田撃破後はやや駆け足気味になってしまったが、なんにしても良い作品だった。