第51話

「風吹く場所へ」


さらばジーコ。あなたの鬼畜外道っぷりは、決して忘れない。

タスカーに飲まれたゼッドを魂だけになって説得に行ったはいいものの、
「おふくろをダメにしちまったのも、全部ジジイのせいじゃねえか!」
とブチ切れられるというダメっぷり。死んでもゼッドは許しませんでした。そりゃそうだ。よく言ったゼッド。むしろ、よくジジイが死ぬまで我慢した。
まあ、その怒りのおかげでタスカーの支配からゼッドが逃れたんだから世の中わからない。


しかし、最終回にまでギンガ復活+完全体エクスマキーナなどというサプライズを仕込んでくるとは思わなかった。しかも結構強かった。やっぱり凄かったんだなエクスマキーナ。
そして、正気に返ったゼッドはアミルガウルをタスカーからひっぺがし、最終決戦。
ここは素直に燃えた。やはりアミルガウルだけはゼッドと共にあったか。
かくして不完全になってしまったタスカーはあっけなく崩壊。とりあえず世界の危機は去った。


それにしても、まさかエルメイダがジーモットの指導者としてちゃっかり生き残るとは誰が予想しただろうか。絶対後々火種になるぞこの国。
テンプラーの賢人集団も、ジーコについて惜しい人を亡くしたとか志を継ぐとかもっともらしいこと言ってるが、あの人の意思って「タスカーの力が見たい!」とかそんなんだぞ。それでいいのかテンプラー。


ゼッドの為すべきことは一通り終わったが、牙世界はやっぱり牙世界だった。
これから先もあの殺伐とした世界で、大勢の懲りない面々が生きていくんだろうなあ。
しかしまあ、見ている分には面白い世界だった。
IF展開満載のゲームとかになったら絶対買うぞ。