第48話

「降臨」


ジームさんの素顔がバレた!
直後死亡。
さすが牙。まさかこんなにあっけなく逝くとは思わなかった。
だが、それ以上にサプライズだったのがミレッドとギトラ。
なんと、無事に生き残って二人だけの生活へ突入という牙にあるまじきハッピーエンド展開。
まあ、ミレッドは記憶を失っちゃいましたが。どうせついこないだまで城の外に出たこともなかったし、ロクな思い出もないから別にいいか。
それよりなにより、ギトラ的にはミレッドからノアことドルガー卿の記憶も吹っ飛んでるのが実にラッキー。
さあ、真っ白なミレッドをギトラ色に染め上げるプリンセスメーカーな日々が君を待っているぞ。


いや、実際この二人は絶対死ぬと思っていたんだがなあ。
てっきりギトラは好きな女をドルガー卿(ノア)に奪われて人生負け犬で終わるとばかり。
まさに逆転ホームランとはこのことか。
ともあれ、このラストに至るまでには大変な波乱が。


遂にキースピリット全てが入ってしまい、タスカーを不完全ながら召喚しておかしくなったミレッド。
そんなミレッドを救うため、ゼッドとギトラが立ち上がる。
城に突撃する二人を待ち受けていたのはモーリマ。だがモーリマは攻撃しようとはしない。
この人が一番何考えてるんだかわからん。うーむ。
もちろんジームも放っておくわけはなく、ゼッドに攻撃。


先へ行くギトラ。苦戦するゼッド。しかしそこへ颯爽とドルガー卿ことノア登場。
どこで見てたんだノア、もといドルガー卿。結局ゼッドを放ってはおけないのね。
力の暴走に怯えるミレッドをとりあえず外へ連れ出す三人。
しかし、ゼッドとドルガーがもめているところへまたしてもジーム登場。
あせってミレッドを脅したノア、じゃなかったドルガー卿のせいでとうとうミレッドが暴走、タスカー様再降臨。
むむむ、ロクなことしないな。


だがしかし、降臨したタスカー様は再びキースピリットへと分裂。
この事態に錯乱したジームがなぜか仮面を外す。自分の死期を悟って中身のイケメン顔を印象付けようとしたのか。そしてふらふらとキースピリットの真ん中へ行って攻撃されて丸焼きに。さらばジーム。
ミレッドも発狂して凄い声をあげて走り出し、運悪くキースピリットの真ん中へ。ほっとけないゼッド達も慌てて真ん中へ。
そして、ゼッドは叫ぶ。アミルガウル!


やっぱりアミルガウルはゼッドを裏切らなかった。周囲のキースピリットを蹴散らすアミルガウル。
しょっちゅう言うことを聞かなかったり、引きこもったり、いろいろあったがいつだってゼッドの傍にはアミルガウルがいた。そして、ここぞでは圧倒的に頼りになる。最強の相棒だ。
いやあ、ベタベタながら燃える展開だ。初めて見たときは筋肉質の白山君とか思っててごめん。
まあ、勢いあまってミレッドまで吹っ飛ばしてるけど。記憶喪失はこれが原因だな。


かくして、再びばらばらになったキースピリット。5体はノア(ドルガー卿)へ。
そしてアミルガウルだけはゼッドの下へ。やはりラストはこの二人なのか。
そんな騒動を見守る影二つ。
ひとつはゼッドママ。そしてもうひとつは。
ダイアナさんが生きてたー!

てっきりネオトピア崩壊で死んだと思っていたあの人がまさかのカムバック。
これまで死にまくりの牙だからこそこれは大いなるサプライズ。
ノアを救世主として召喚し、大人の女の魅力で誑かし、自作自演のテロ騒動で追い詰めて絶対規律で洗脳し、理想の食い違った落ちぶれジジイハイラムを罵倒してノアを独占しようとしたあの人が!って、よく考えたらあんまりいい人じゃないぞ。でもまあ、ノアを心配してるのは確かっぽいが。
そういやノアの運命を決めたという点で、ゼッドにとってのジーコみたいな立場なのか。


しかし、この人が生きてるんなら、デュマス先生も普通に生きてそうだなあ。