第38話 『突撃』

かつて、これほどまでに軍略の才に恵まれたロボットアニメの主人公がいただろうか。
年齢を考えれば、あるはかの天才、ラインハルト・フォン・ローエングラムにも匹敵するかもしれん。
ルージ・ファミロン、若年ながら恐るべき男よ。


前回、量産されたバイオラプター・グイによる大空襲を受け壊滅的打撃を受けた反乱軍拠点・ズーリ。
反乱軍唯一の飛行ゾイドレインボージャークを駆るコトナの報告により、敵空軍がディガルドの拠点・トラフから発進していることを突き止めたルージ達は、その攻略を策す。
が、迷うルージ。この少年の立てた策略とは、ズーリへの被害が少ないと見せかけ、再度の敵襲を誘い、一方で敵拠点近傍へ兵を伏せ、帰還後の戦闘力を失った敵空軍部隊を奇襲によって叩くというものだった。ズーリの人々の疲弊した姿を目の当たりにして、再度の犠牲を強いることに苦悩するルージ。だが、反乱軍総大将ラ・カンの重臣であり、彼の放浪時よりこの地を守ってきたダ・ジンは、ルージに策の実行をうながす。


時を同じくして、先のディガルド首都強襲の華々しい武功を聞きつけた新たな好漢達が集う。敵拠点トラフ近辺からやってきたという彼らからの情報を得る一方、ズーリの被害を覆い隠すための作業が進む。
やがてやってきた敵の物見の目を欺き、再度の敵襲を確信したルージ達はトラフへと進軍。
だが、トラフの敵将も凡将ではなかった。
部下から基地周辺に光が見えたとの報告を受け、偵察部隊を出す。
このためディガルド軍の動きは予想より速かった。
しかし、ルージ達はバンブリアンに通常の二倍の火力を持たせていたため、砲撃による奇襲そのものは成功。空襲から帰還した敵空軍に大打撃を与えた。そして、遂にトラフの基地へと突撃。決戦の幕は切って落とされた。


・・・・・と、ものすごい濃い内容の回でした。
まさに超本格派の戦記もの。内容を書いてるだけでも痺れるくらいに。戦闘シーンも気合入りまくりで超かっこよい。
そしてルージ凄すぎ。
「蒼いライガータイプ」は霧の河の一戦以来、生きながらにして伝説と化してるし。