正しい日本食。

なんでも、日本が「正しい日本食」を認証するということで、外国ともめているらしい。
カリフォルニアロールは正しいのか否か、なんてことを議論しているらしいが、馬鹿馬鹿しい話で、これはもう「正しい日本食」という基準を使ったことがもうそもそも間違いとしか言いようが無い。
日本の食材、調理法を使ったものを正しいとか正しくないとかで判断できるわけがない。
ここは別の基準、たとえば「伝統的日本食」というような基準を使ったほうがよほど問題は少ないだろう。


カリフォルニアロールが正しい日本食かどうか、なんてことも議論されているようだが、これを伝統的日本食かどうか、と聞いたら、これはもう聞くこと自体アホな事で、そりゃ伝統的じゃないのは知ってるよとアメリカ人も言うだろう。
正しくない、とされれば存在価値自体が否定されてしまうが、伝統的でない、と言われたところでどうということもない。伝統的、というのは個々人の判断で尊重するかしないかの基準を与えるだけで、正しい・正しくないのように判断の結果を押し付けることにはならないからだ。

物事を正しい・正しくないでしか判断できない、価値判断にそういった基準しか設けられない国の考え方ってのは、どうもあまりよろしくないんじゃないかなあ。