第38話

「終わりなき戦い」


ジーコが役に立った!

かつてないほどにまともな活躍だ。だが、あっという間に疲労して役立たずに。
がんばれる時間がマイメロ並みに短いなあ……


ヒューの攻撃からは辛うじて逃れ、キースピリットが埋まっているというところまで来て一発逆転を信じるハイラム。
でもやっぱり追いつかれて袋のネズミ状態に。
そこで人質を使って降伏勧告をしてくるヒュー。
とりあえず最初に何十人か人質をぶっ殺しておいてから交渉を始めるのが牙クオリティというところか。相変わらず日曜朝にふさわしい爽やかさだ。


そこでハイラムの出した結論は。


「敵に虐殺されるのは忍びないから、絶対規律の名の下、我々の手で人質を皆殺しにしてあげよう」


どこをどうやったらこういう考えが出てくるんだ一体。というかそれに同意してるザコっぽいネオトピアの人、まだ生きてたんだ。
この結論を聞いてノアショック。なんだかんだ言ってここまで無理して自分を騙しながら来てたんだろうなあ。完全に心が折れてしまった。
そしてダイアナさんも愛想をつかしてハイラムを脅し、ゼッドもキレてまさに文字通りハイラムを引きずり出す。でもここでハイラムをいきなりぶった斬ったりせず、俺と来てヒューと闘え、と言うあたり、やっぱりゼッドはこの番組の良心というところか。


そんなメインの流れとは別に、新たにシーカーズの人々が登場。
どうやらサギリを探していたらしい。
しかもその任を受けているのはゼッド母。
ますますもって話がややこしくなってきた。タスクの本当の黒幕というべき仮面の人たちも表立っては動いてないしなあ。


ああ、そういえば。
獣人王ガリがうっかり死んでしまった。
まあ、ネオトピアの玉座に座るヒュー本人に向かってそこは俺の場所だ、などとパクリのセリフを吐きかけては仕方ない。著作権違反には死を!というのがジーモットの思想なのだろう。
ガリさん、とうとう見せ場が無かったなあ。