第51話「タクトがふれたらイイナ!」

超神。
もはやとどまるところを知らぬ。


まずはバクくん。
紛れも無く真の漢。
己を捨てて闘うその姿は勇者と呼ぶにふさわしい。
ナスビ神の力を借り、穏やかな心を持ちながら激しい愛によって覚醒したスーパーナスビ人と化してダークパワーと激闘を繰り広げるさまはもはや主人公の如し。
必殺のナスビームを放つも遂に敗れ、力尽きながらもなおクロミをかばってダークパワーを全身に受け止め、己の役目を果たす。
おぬしこそ古今絶無の忠勇の士ぞ!


一方マイメロ
美紀の超絶ポエムが完成し、歌ちゃん達も衣装チェンジでパワーアップ。
かつてない輝きを放つメロディタクトだがッッッ……重い!
マイメロではあまりにパワー不足!
結果、振ることができずに宝の持ち腐れ状態に。


迫る世界滅亡の時。
阪神ファンの日本一を目指す夢も飲み込まれ、NASAは「無理」の音声と共に全機能を停止した。
バクに包まれ生き延びたクロミが手を貸そうとするも、タクトはマイメロしか触ることができないらしい。
重要事実を隠していた王様にドリアン大臣は遂にブチ切れ、ここにマリーランド王家は内乱状態に。やっぱりダメだこの王様。


遂に王妃ルミちゃんはマイメロに地獄の特訓を課すことを決意。
重くて持てないなら、パワーをつければいい。
実にシンプルな正解だ。
しかし、以前の耳たてふせもそうだったが、危機を努力と根性による身体能力のパワーアップで切り抜けるファンシーキャラって一体。


だがなにしろ奴はマイメロ、サンリオの白い悪魔
一筋縄ではいかない。さらにばあちゃんに甘やかされる始末。
とうとうルミちゃんは時間加速による修行の効率化を図った。


やがて、一年が過ぎた。


腕立て伏せ1000回を達成するほどの超絶パワーアップを遂げたマイメロ
その戦闘力は以前とは比較にならないだろう。
そして、みんなの待つ外の世界へ。


世界、滅んでました。


ぽつりと漏らすマイメロ祖母。
「外の時間も進んでたんだねえ」


おねがいマイメロディ・完〜


これがネタでも妄想でもないという事実に、私は今戦慄している。


と思ったら、ED途中でルミちゃん登場。今度は強引に時間を一年巻き戻して、みんなの元へ帰還。マイメロのパワーアップはマジでハンパではなく、タクトを振り回すだけで風を巻き起こすほどに。今ならガチでラディッツ位はぶちのめせそうだ。