第44話「お城に突入できたらイイナ!」

ダークパワーの精は、マリーランド城にあるメロディバイオリンがあれば黒音符の曲が弾けるという。
柊のため、城への突入を計画するクロミ
だが、再び捕まれば今度こそ終身刑が確定する。必死にクロミを止めるバクだったが、クロミの決意は変えられない。


柊邸から出撃したクロミは行軍中のマイメロを撃破、保有していた飛行ユニット・パラソルを奪取。マリーランドへと向かった。
マリーランドでかつての暴走仲間と再会し、協力を要請するクロミだったが、男のために力は貸せないと断られ、単独での潜入を決断する。が、城の防御は堅い。
マイメロとフラットがクロミのマリーランド進入を王に報告していたのだ。


しかし、ここで暴走仲間が再び合流。彼女らはクロミの決意の固さを知り、協力を快諾する。
正門の正面突破を主張するクロミに対し、裏門からの奇襲を提案する仲間達。
その読みは正しく、防備は手薄だった。
直後、敵兵が裏門の防備にやってきたものの、兵の錬度は低く、紅茶を飲むために引き上げていったため進入は成功。
目的のバイオリンを目指し突撃するクロミ達だったが、遂に兵に発見され、壮絶な白兵戦が展開される。


戦闘バイクに搭載された武装で兵を撃破しつつ進むクロミの前に立ちはだかる影。
それは伝説の初代レディース、現王妃にしてマリーランド最強とも言われるルミであった。
レディースVSレディース。遂に始まる宿命の対決。
が、新たな影が飛び込んできた。
マリーランドの最高権力者、国王である。
だが王はあまりにも無能であった。バイクの操縦を誤り、マイメロらを含む自軍へと突撃、壊滅させてしまったのだ。
間隙を突き遂にバイオリンを奪取するクロミ
しかしそれはマリーランド屈指の謀略家、ドリアン大臣の狡猾な罠だった。
捕らえられたクロミ達。遂に無念の最期を遂げるかと思われたその時。
あの男はやって来た。


その速きこと疾風の如く。


進むこと弾丸の如く。


斬りさばくこと刃の如く。


心熱きこと炎の如し。


クロミ最良の部下にしてマリーランド最後の良心、バクである。
罠を斬り破りクロミを乗せ、バクは去った。
愛ゆえに、ただ愛ゆえに。
かくして、バイオリン奪取は見事成功したのである。


どう見ても主役は黒音符組です。さすがマイメロやる気なさすぎ。
ああ、ものすごく悪いことをしているはずなのに、何故こうもクロミ達を応援したくなってしまうのか。やたら爽やかな終わり方だし。
あとやっぱり柊様は格が違います。ダークパワーの精が完全に下僕状態に。