第36話 「地球が救えたらイイナ!」


凄い。
とてつもなく凄い。
以下の文章は、ほぼ実際のできごとを記しており、ほとんど誇張は無いことをまず伝えておく。

それは、12月4日朝9時30分に始まった。
はじめはごく小さなできごとに過ぎない。
バクが、柊先輩の夢の世界を見せるというのだ。


幼少の頃にゴミ袋に詰めて捨てたという柊の夢。
その袋を開いた。


開いた。


開いてしまった。


生まれ出たのは世界。
バクはその巨大すぎる夢に耐え切れず爆発し、現実と夢が混じりあった。


宇宙を飛ぶマイメロ。地球を覆うひつじさん。ブラックホールでくつろぎ、惑星をゴルフボールやビリヤードの玉と化して遊び、太陽を熱源に鍋を作るバク一族。
NASAによる観測。火星の人面岩にふとんをかけるマイメロ
迫り来る隕石群。上がり続けるNASAのクライシスレベルゲージ。
「びみょー やばー まじやばー 激やばー」
地球滅亡の日だ。


「いややー!あいつらの遊び道具になって滅びるなんていややー!」
「あと二時間で地球は100%滅びます」
「さようなら地球、さようなら人間、全てのいとしいものよさようなら」


無力な人類の叫びは、マリーランド住人の圧倒的暴力の前に空しい。
人類の英知の結晶たるNASAも万策尽き、寝たふりを決め込んだ。


だが、救いはあった。
携帯が通じたのだ。
地球からのSOS。応えるマイメロ
ロケットに乗り込み、宇宙服に身を固め、地球を救うべく帰還するマイメロ達。
歌ちゃんの歌が、メロディタクトに力を与える。
エネルギー充填120%、輝きを放つタクト。
マイメロの射出したメロディマークは月のうさぎを実体化させ、隕石の群れをはじき返す。おねがいにより更なる力を与えられ、うさぎは全力のスイングを土星に叩き込んだ。
数多くの隕石を巻き込み、吹き飛ばし、はるか彼方へと飛び去る土星


そして、世界は救われた。
空を見上げ、歓喜に震える世界の人々。


ありがとうマイメロ
ありがとう。


って、これまだ全然最終回じゃないし!
この先どうなるんだ、マイメロは!


ゾイドもよくできていたが、正直マイメロのおかげでぶっとんでしまった。
またあとで書こう。